マクベスチャートを使ったカラーマッチのやり方、Nukeツール「mmColorTarget」(・ω・)

これを使えばほぼ色合わせは終わるリーサルウェポン!?

ーNukeのギズモでマクベスチャートを使ってカラーマッチする用のツールー





mmColorTarget

□Nukeのギズモ


マクベスチャート(カラーチャート)という色見本を配列したものがありますが、
そいつを使ってNukeでカラコレを実際撮影した映像に合わせてしまう便利なものがあります
その名を「mmColorTarget」!!
結構前にできたやつですが、今も愛用している方が多いのではないでしょうか。

今回はそんなできる「mmColorTarget」君のインストール、使い方などを記事にしてみようかと!

以下は作者のサイトです。

実際に使うにはマクベスチャートというものが必要ですが、、、。
映像を作るには必須のアイテムなので、ぜひ買ってください!




マクベスチャートあること前提で使うツール(ギズモ)です、、w
あと実写系の映像で使うことがメインですが、3DCG環境内にマクベスチャートを入れ込んで
異なるシチュエーション背景の色合わせに使えたり(使えなかったり)なので
Nuke使う方はひとまず入れておいて損は無いツール(ギズモ)かと!


実際どういうことができるのかを以下の画像で簡単に説明

・こんな感じでマクベスチャートと3DCGアセットをレンダリングした画像があったとします。



・そして現実世界でマクベスチャートを撮影した画像があったとします。





・初めの自転車の画像と現実世界のマクベスチャートの画像を使って
「mmColorTarget」君で色を合わせます。マッチングさせます。



・そして現実世界で、マクベスチャートを撮影した場所で背景を撮影してー。



・「mmColorTarget」君で色調整した画像を合成してカップル成立完了
(背景に対してのアセットのスケール感が会っていないのは気にしないでください。そこは合性がマッチングしなかったようです。)




こんな感じで簡単に色合わせができちゃいます。
3DCGをレンダリングする際にHDR使ってIBLすれば色合うっとお思いの方!
実際ショットの位置などで微妙に色とか変わってしまうのでショットごとにマクベスチャートの情報があれば
もっと正確に色合わせできちゃいます!

あとテスト用にスタジオライトのHDR使ってレンダリングしたアセット画像を仮合成する際にも色だけはなんとなく似せることができるので便利です。

よくlookdevのターンテーブルの映像にマクベスチャートが画面端に置いてありますが、あれは飾りではなく、こういう色合わせで使えたりするのでちゃんとした意味があるやつです。


もう一度「あれは飾りではありません。」(一度言ってみたかった、、、w)




インストール!使い方

□pythonモジュールが必要


Windows、Macでやりかた似ているけど必要なデータが違うので軽く記載
基本的には”NumPy”というPythonモジュールがつかるようにNuke側でパスがつながっていれば大丈夫です。
ギズモはシーンにインポートするかNukeのinit.py、menu.pyを編集して登録するかで使えるようになります。

(init.pyは”NumPy”Pythonモジュールのパスをつなげる際どのみち編集しますが、、、。)


□簡単なインストール手順(Windows)


1、まず「mmColorTarget」ギズモを以下からダウンロードする




2、“NumPy”をダウンロードする。

NumPyはもしかしたら他のツールをインストールした時(Houdiniとか )勝手に入っているケースもありますが、
相互性があるNumPyかは怪しいので、作者が起動確認したやつをダウンロードします。

ダウンロードは以下から
http://www.marcomeyer-vfx.de/wp-content/uploads/numpy_py27_win64_vs2010.zip




3、“NumPy”を解りやすいとこに設置して、Nukeのinit.pyを編集してパスをつなげる

Nukeのinit.pyにsys.path設定をしてNumPyを参照するように設定してあげます。
「C:\Program Files\Nukeバージョン\plugins」や「C:\Users\ユーザ名\.nuke」の中にあるinit.pyに以下の文を追加します。

import sys
sys.path.append("D:nuke/mmColorTarget")

上記の「sys.path.append(“D:nuke/mmColorTarget”)」はNumPyを置いてある場所の指定です。
ここは各環境に合わせて編集してください。今回は「Dドライブのnuke/mmColorTarget/numpy」に置いてあることを仮定しています。




3、ダウンロードした「mmColorTarget」内のmmColorTarget.gizmoをシーンに読み込むか、menu.pyに登録して使えるようにする。

これで使えるようになったかと。









□簡単なインストール手順(Mac)

基本的にWindowsと同じで、NumPyのインストールとmmColorTarget.gizmoがあれば使えるようになります。
NumPyのインストールが若干ややこしいですが、以下の動画で説明しているので参考にしてください。







□使い方

ギズモの「target」に色を合わせたい画像(初めの参考だと自転車)をコネクションして、
「source」に現実世界でマクベスチャートを撮影した参考画像をコネクション。
ツール内のピンを移動してカラーパレットの位置にあわせる。
最後にCalculate Matrixを押して実行。

ざっくりとした説明は以上ですが、、、、。
参考動画もあるみたいなのでこちらを参考にしてください、、、w









色合わせの時間短縮にもなるので結構頼りになったりしてます。
デフォルトで入れてくれてもいいのになーっと思ったり。。。













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